スキャナマインドについての よくある質問と答え(FAQ)

Scanamind【業務版】 外部WEB調査システム等とのサーバ間連携機能 技術仕様書

■ Scanamind業務版には 外部のWEB調査システム等とのサーバ間連携機能があり、回答者に違和感を与えずにScanamind設問部のみをScanamindサーバ上で実行し、回答完了直後に再び呼出元に戻すような運用が可能です。 回答者の感覚上では全体で1つのWEB調査に回答したような、シームレスなサーバ間接続を実現できます。

■その際、ほとんどの外部システムとURL引数名などの仕様変更なしに接続が可能になるように、また、仕様打合を最少化できるよう、Scanamind側の接続仕様は極めて柔軟に設計されています。この仕様書はその接続仕様を説明するものです。

■典型的なケースでは、以下のような形で[ScanamindサーバへのURL遷移]および[呼出元へのコールバック]を行います。

callbackChart

■ 上図の仕様詳細を、以下番号順に解説します。 多数のURL引数を【回答者ID引数】【パススルー引数】【固定付加引数】の3種類 に分類して説明していることにご注意ください。

【1】通信形式

通信形式は、通信暗号化ありの【https:】 もしくは通信暗号化なしの【http:】のうち、御希望の形式を選択できます。 通信形式が途中で変化すると回答者のブラウザ上に不要な警告メッセージが表示されることがあるため、通常は呼出元システム側が利用している通信形式と同じものに設定します。

【2】回答者ID引数

個々の回答者を識別するための引数です。回答者ごとに異なる回答者IDを【uid=999999】のような形式で指定します。 引数名は【uid】である必要はなく、【panel=999999】などのように、任意の[引数名]を利用できます。 つまり御社側システムで[現在お使いの引数名]をそのまま使用することが可能です。 回答者IDは4バイト以上 128バイト以下の文字列(固定長を推奨)で、使用可能文字は[英数字]と[一部の記号]です。

最後まで回答を完了した場合、その同じ回答者ID文字列で 再度Scanamindの回答を開始することはできません。 この回答者IDにより、同一回答者による重複回答を防止するようScanamind側で管理しています。 いったん回答を開始しても最後まで完了していない状態なら、同じ回答者IDで再度回答を開始できます。

なお、000000 のような全桁がゼロの文字列は[テスト実行用]の特殊な意味に予約されています。 全桁がゼロの回答者ID文字列については、本来の回答者ではない[テスト回答者]とみなされ、重複回答防止は行わないため、 同一IDで何回でも回答テストが可能です。

外部のWEB調査サイト側で収集したデータを、後日Scanamind側に引渡して連結したい場合は、 この回答者IDをキーとして含むデータテーブルを提供いただくことでScanamind側の解析時に連結可能になります。

回答者識別が不要で 個別の回答者IDを用意しない場合は、[回答者ID引数なし]の設定も可能ですが 重複回答チェックは行われず 同一回答者が何回でも回答できてしまうことになります。

【3】パススルー引数

誘導時のURL中に付加された引数のうち、Scanamind側では利用せず そのままコールバック時に受け流す引数です。 誘導URL中に[&区切り]で列挙された引数のうち、弊社予約引数である【zc】以外の引数は、全てそのままコールバックURL中に付加されます。 この[パススルー引数]については、引数の個数や引数名も呼出ごとに動的(dynamic)に変更可能です。

【4】固定付加引数

誘導時のURL中には存在しない引数をコールバックURL中に追加するのが[固定付加引数]です。任意の固定文字列を【stat=1】などの形で自由にご指定いただけます。 複数の引数を[&区切り]で連結して指定できます。 ただし、この固定付加引数は[引数名]も[値]も 案件ごとに予め静的に確定させておく必要があり、Scanamind内で値を動的に変化させることはできません。 (動的な引数を付加したい場合は、上記の【3】パススルー引数を利用します)

【5】回答者誘導先URL

世界各地にあるScanamindサーバから、回答者居住国との近さや 各サーバの混雑状況を勘案して案件ごとに最適のサーバを弊社にて選択し、 誘導先URLを案件ごとに決定してお知らせします。

【6】コールバックURL

Scanamind側での回答完了と同時にリアルタイムに呼出元サイトに呼び戻すことが可能です。その際のURLも自由に指定頂けます。 ただし、この部分のURL文字列は案件ごとに予め静的に確定させておく必要があり、動的に値を変化させることはできません。 (動的な引数を付加したい場合は、上記の【3】パススルー引数を利用します)

コールバック先のご指定をいただいた場合、Scanamind側の回答完了直後に サンキューページを表示せず直ちにご指定URLにコールバックします。 したがって ご指定いただくURLは、いわゆるサンキューぺージ的色彩のコンテンツであることが必要です。(回答者への配慮から)

Scanamindは特殊なシステムです。他のWEB調査と組み合せて利用する際は、Scanamindを最後の質問としてください。 回答者の回答負担への配慮から Scanamindの回答完了後に別の質問を続けることは避け、 コールバックは謝金支払いチェックなどの用途に限ってご利用ください。

ただし、定量調査をScanamindの前に実施すると、その調査で提示された選択肢などが、Scanamindでの自由項目列挙に順序効果を 及ぼしてしまうことがあります。 この順序効果を完全に阻止したい場合には、あえて先にScanamindを実施し、その後に定量調査を 置く構成も利用頂けます。

予約引数名【zc】の予約解除

原則としてURL引数名はご希望のものを自由に利用いただけますが、唯一の例外がScanamind側予約引数名である【zc】です。 この引数名は【zc=prj01】などの形でScanamind側で案件を識別するための引数名として予約されおり、回答者誘導先URL中に出現します。 引数名【zc】を呼出側で使用したい場合には、このScanamind側予約引数名を【zzc】に変更して【zc】の予約を解除できます。

回答者端末の必要仕様

■ HTML5対応のブラウザ(IE9以前などのような、あまりに古いブラウザでは稼働しません)。
  PCやMacだけでなく、iPadなどのタブレットでも実行可能です。
  ただしスマートフォンは画面が小さすぎて実行が困難なため対応しておりません。

■ ブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)がONに設定されていること。

■ 横800ピクセル × 縦600ピクセルの回答画面領域をブラウザ内に表示できること。

■ マウスやタッチスクリーンなどのポインティングデバイスが利用可能なこと。

■ ブロードバンド回線を推奨。(必須ではありません)

サーバ負荷の分散について

■ 最大ピーク時においても Scanamind側への誘導数が1時間当り1000名程度を超えないよう 配信計画をご配慮ください。 (「1時間あたりの平均値」ではなく、「最大ピーク時の1時間」についての上限値であることに御注意ください)

■ 上記の最大ピーク制限は[標準仕様]時のものです。特に大量の回答を短時間に実行する必要がある場合には、 別途の[特別仕様打合せ]を行い、特定のサーバを特定の案件に専属的に割り当てることで、時間当り誘導上限値を大幅に拡大できます。

Scanamind回答の所要時間について

■ 回答者がScanamindサーバへ到着してから回答完了までの所要時間は、テーマや構成などにより変化しますが、 一般的な構成の場合、おおよそ7分~8分前後程度です。 (12項目の自由列挙時間と、66問程度の関連度回答画面への反応時間を合算した総所要時間の実測値です)

Scanamindの回答完了率について

■ 誘導された回答者が Scanamindの設問を最後まで完了する割合は、過去の案件ごとにかなり異なります。 95%程度の高い完了率となる場合もよくありますし、他方、70%前後まで落ち込むこともあります。 テーマの答えやすさや、謝金の金額、また、回答実施国の国民性など、様々な要素が関連するようで 事前の予想は難しいのですが、過去の実績からは 85%程度が典型的な完了率と推定されます。

最新版の技術仕様書を御参照ください

この技術仕様書は随時改訂が行われております。 https://www.scanamind.jp/faq_linkURL.html にて最新の仕様書をご覧下さい。


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